ユタさま

 約1年ぶりにユタちゃんに会った時、あ・・・と声をつまらせてしまいました。今までと違うとすぐに分かりました。
 これが、最後になるかな?って予感はしていました。
 左目の大きな眼帯が痛々しかった。
  翌日の午前中に会いにいっても、放牧にも出れず、少し寂しそうでした。
 「ユタちゃん」「ユタ」と呼ぶと顔は向けてくれるけど、体が動かない感じで。
IMGP7113.jpg
 最後にバイバイって手を振ったら、顔をあげてくれてこちらを見てくれました。それが最後でした。
 冬を越せるかどうかが勝負かな?覚悟はしなきゃとなと思いながらヒルズを後にしました。
 
 本格的に寒くなる前に、サクラユタカオーは眠ってしまったようです。
 ユキノビジンのお父さんという認識しかなかった頃に、初めてユタカオーを見た時、大きくてオレンジ色の馬体がキラキラしていて、一目惚れしてしまいました。
 競馬場でユタカオーの子が出る度に、単勝馬券を買って応援していました。
 
 ユタカオー好きの影響でサクラ関係のツアーにまで参加してしまい、静内SSでユタちゃんと一緒に写真も撮ることが出来ました。その頃は、受胎率が下がって深刻な状態になっていて、なんとか回復出来ればと牧場の方が話していました。それから1、2年のうちに種牡馬引退をすることになります。
 その時、静内SSで種牡馬たちのテレフォンカード(時代を感じるな・・)を売ってくれたのですが、他の人がサクラローレルやウィニングチケットのテレカを買う中、「サクラユタカオーください!」って言ったら、牧場の方がすごく嬉しそうな顔をしていたのを覚えています。ユタカオーは特別なお馬さんなんだなって実感しました。
 その後、静内SSもなくなってしまったけど、ユタちゃんはライディングヒルズ静内で大事にしてもらっているのが分かって、ほっとしていました。
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 28歳ならお馬さんとしては大往生なんですよね。ただ、もう北海道に行っても会えないんだなと思うとすごく寂しいです。

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